計数包装機とは?メリット・費用相場について解説
計数包装機とは、製品を個数でカウントし設定した数ごとに包装するまで、一連の作業を自動で行う機械です。一般的に、小さな部品や製品の包装に適しており、製造業や物流業界で使用されます。計数包装機を導入することで、業務の効率化やコストカットなど多くのメリットに期待できます。
計数包装機についてのメリットや使用上の注意点、導入費用について解説します。
計数包装機とは
計数包装機とは、製品を個数でカウントし、一定数ごとに自動的に包装する機械のことです。一般的に、小さな部品や製品を扱う製造業や物流業界で使用されます。
計数包装機は、計数機と包装機の二つの機械で構成されています。
計数機は製品を個数で数えるために、パーツフィーダーやリニアフィーダーで製品を一個ずつに整列させて搬送し、通過した製品を光電センサーやレーザーセンサー、カメラなどで捉えてカウントします。製品が一定数に達すると、包装機にカウントアップの信号を送ります。
包装機は計数機からのカウントアップ信号を受け取ると、自動的に包装フィルムなどの包装材料を使って製品を包装します。
計数機と包装機を連動させることで、製品を自動的にカウントして包装することができるため、包装作業の大幅な効率化を図れます。
計数包装機は、さまざまな種類の製品をカウントして包装ができます。たとえば、小さな電子部品、ネジやボルトなどの金属製品、お菓子や食料品、薬品や化粧品、医療器具などが挙げられます。また、計数包装機は、さまざまな種類の包装材料を使用できるため、製品に合わせた包装を行うことが可能です。
計数包装機は、製品のカウントと包装を自動的に行うため、労力と時間の大幅な削減につながります。また、カウントの正確性や包装作業の均一性を高められ、品質の向上にもつながります。ただし、計数包装機は製品の形状やサイズによってはカウントに誤りが生じる場合があるため、適切な設定とメンテナンスが必要です。
計数包装機のメリット
計数包装機には、以下のようなメリットがあります。
生産性の向上
計数包装機は、製品を自動的に計数し、袋や容器に詰めることが可能です。手作業で行う場合と比べて、作業時間の短縮や作業効率の向上が期待できます。また、製品の精度が高くなるため、作業の品質も向上します。
コスト削減
計数包装機を導入することで、人件費や製品ロスなどのコストを削減できます。また、計数包装機によって袋詰めの精度が向上するため、袋の使用量を減らせる場合もあります。
衛生面の向上
計数包装機は、製品を自動的に計数し袋や容器に詰めるため、手作業で行う場合と比べて衛生面が向上します。また、計数包装機には、製品の汚染を防止するための機能が搭載されている場合があります。
多様な製品に対応可能
計数包装機は、製品の形状やサイズに応じて、センサーや振動ボウルなどを変更することで対応可能です。そのため、多様な製品への対応が可能です。
生産ラインの自動化
計数包装機は、自動化された生産ラインの一部として導入されることが多く、製品の流れを自動化できます。そのため、生産ラインの生産性や効率の向上が期待できます。
以上が、計数包装機のメリットです。製品の量産化や多品種少量生産など、さまざまな用途に対応可能なため、製造業や食品業界などで広く使われています。
計数包装機の仕組み
計数包装機は、計数センサーによって商品を自動的に数え、それぞれを包装します。計数センサーは、光電センサーやレーザーセンサー、カメラなどを使用して商品を検出し、正確な数値を出力します。また、商品の種類やサイズに合わせて、計数センサーの設定値を調整できます。
計数包装機は、一般的に以下のような流れで動作します。
商品の供給
商品が供給されるホッパーに投入されます。
ホッパー内の商品は、パーツフィーダーやリニアフィーダーによって一定量ずつ供給されます。
計数
商品が計数センサーによって数えられます。
数値は、ディスプレイに表示されます。
包装
商品は、袋やボトルなどの包装材料に一定量ずつ充填されます。
包装材料は、自動的に封止されます。
検査
封止された商品は、目視検査や重量検査、金属検知機などで検査されます。
不良品(オーバーカウント品)は自動的に取り除くこともできます。
計数包装機の注意点
計数包装機を使用する場合、以下のような注意点があります。
製品の形状やサイズによって計数包装機が対応できない場合がある
計数包装機は、製品を正確に計数するためにパーツフィーダーやセンサーなどを使用しています。そのため、製品の形状やサイズによっては、計数包装機が対応できない場合があります。事前に確認し、対応できる計数包装機を選ぶ必要があります。
製品の性質によって計数包装機が対応できない場合がある
計数包装機は、製品の性質によっては対応できない場合があります。たとえば、液体や粉末などの粘着性のある製品や、ガスを発生する製品などがその一例です。事前に確認し、対応できる計数包装機を選ぶ必要があります。
計数の正確性に注意する必要がある
計数包装機は、製品の正確な計数が求められる場合に使用されます。そのため、計数の正確性に注意する必要があります。計数の誤差が生じる場合には、生産ラインの生産性や品質に影響が出ることがあります。
メンテナンスや清掃を定期的に行う必要がある
計数包装機は、製品を正確に計数するために、パーツフィーダーやセンサーなどが使用されます。そのため、これらの部品のメンテナンスや清掃を定期的に行う必要があります。また、製品が付着することで、精度が低下することがあるため、清掃には十分な注意が必要です。
以上が、計数包装機を使用する際の注意点です。正確な計数を求められる場合には、計数包装機は非常に便利な機器ですが、使用方法に注意する必要があります。
計数包装機の費用相場
計数包装機の費用相場についてですが、機種やメーカー、機能や性能によって異なります。一般的に、小型の計数包装機であれば数百万円前後、大型のものであれば一千万円以上というものもあります。
また、中古の計数包装機も市場に出回っています。中古機であれば、新品よりも価格が安く、十分な性能を持っているものもありますが、故障のリスクが高くなるため、信頼できる販売業者から購入することが重要です。
なお、計数包装機を購入する場合は、専門の業者に相談することをおすすめします。業者によっては、機種や性能、価格の比較や試用、メンテナンスなどのサポートを提供してくれることがあります。
まとめ
計数包装機は、商品を正確に数えて包装できる機械です。計数包装機を使用することで、手作業での包装作業にかかる時間や手間を削減することができ、正確かつ迅速な計数を実現できます。